私たちの生活に身近なガスコンロ。急に壊れてしまうと、料理ができなくなり大変ですね!いつもと違うと思ったら、故障や寿命のサインかもしれません。今回はビルトインガスコンロに絞って、交換のタイミングを見極めるコツを紹介します。
ビルトインガスコンロとは?
キッチンと一体化しているビルトインコンロは、隙間や段差がなくて使いやすいのが特徴です。天板のお手入れが簡単な上に、料理がラクになるオート機能が搭載された機種もあり、人気が高まっています。
一方、ガステーブルと呼ばれる据え置きタイプのガスコンロは、自分で設置や交換ができます。こちらの方がなじみがあるという方も、多いかもしれませんね。値段が手頃で、買い替えもしやすいのが特徴です。
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ガスコンロの種類を徹底解説!買い替えやリフォームに役立つ選び方
キッチンにぴったりのガスコンロを置きたい!でも、「ビルトイン」や「据え置き」など、専門用語が多くてどれが良いのかわからない。そんなときに役立つ、ガスコンロの種類や便利な機能を紹介します。ぜひキッチンにぴったりのガスコンロを選んでみてくださいね。
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ビルトインコンロが故障した場合、修理や交換は専門資格者に限られるため注意が必要です。不具合が出たらまず業者を探して見積もりをもらい、その後は機種を決めたりと、なにかと日数がかかりがちです。急に火がつかなくなった…などと慌てないためにも、故障や寿命のサインを知っておくと心の準備もできますね。
ビルトインガスコンロの寿命とは
日本石油ガス機器工業会によると、ガスコンロの寿命は経年劣化により約10年とされています。購入してから10年ほど経ったら、買い替え時期と考えておく安心かもしれませんね。
お使いのメーカーや機種によっても、寿命までの期間が多少前後します。また、日頃の使い方によっても、耐用年数は変わってきます。頻繁に調理をしている家庭と、外食やスーパーのお惣菜がメインで、ほとんどガスコンロを使わない家庭。この2つの場合なら、使用頻度が少ない家庭の方がコンロは耐用年数は長くなります。
普段のお手入れの仕方でも、寿命に差がでてきます。油汚れ、吹きこぼれなどを放置したまま、使用を続けていると、ガスコンロに負荷がかかってしまいます。長く使うためにも、バーナー周りや天板など、定期的な清掃が大切ですね。
コンロでよくあるトラブル
そうはいってもガスコンロを買い換えるタイミング、いつなのかが難しいですね。ガスコンロに不具合が続く場合は、まずは取扱説明書を読んでみましょう。トラブルが起きた時のチェックポイント、修理をしたほうが良いケースなどが、わかりやすく書かれています。もし、取扱説明書を失くしてしまった場合でも、メーカー公式サイトに掲載されているので大丈夫ですよ。
実際のガスコンロのよくあるトラブルをご紹介します。
症状1:ガスコンロが点火しない。点火後、すぐに消火してしまう。
①電池切れをチェック!
ガスコンロの前面にある、電池交換サインが点滅していませんか。ガスコンロは電気を流して着火させているため、電池切れの場合は火がつきにくくなります。本体に入っている乾電池の交換時期は、1年が目安です。まずは乾電池を交換してみましょう。乾電池を交換するときは、必ずアルカリ電池を使用してくださいね。
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ガスコンロの火がつかない!確認して対処しよう
ガスコンロの火がつかない!ついてもすぐに消えてしまう。そんな場面になったら、つい焦って不安になってしまいますね。そんなときのために、よくある症状とチェックポイントを紹介していきます。安全のために元栓を閉めて、確認してみてくださいね。
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②Siセンサーをチェック!
他の原因としては、Siセンサー(自動消火する安全機能)が正常に作動していない可能性があります。バーナーの詰まり、汚れを取ってみて、改善されないようなら故障かもしれません。
症状2:料理中お鍋やフライパンにススがつく
バーナーキャップの詰まりを確認して、掃除をしてみましょう。また、燃焼をするための空気が足りない可能性があるため、充分な換気も大切です。
症状3:点火をすると部屋がガス臭い
ゴム管が折れていないか確認してみましょう。また、バーナーキャップの汚れが原因の場合がありますので、掃除をしてみましょう。
解決しない場合
対処方法を試してみても、直らない場合は修理の可能性が高くなります。メーカーのお客様センターや、専門業者に相談をしてみてくださいね。
ビルトインコンロの寿命かも?経年劣化でよくあるトラブル
古いガスコンロを使っていて、以下のような症状が出たら経年劣化による寿命かもしれません。
- エラー表示がでるようになった
- ガス臭いと感じることがある
- 点火時の音が今までと違う
- ガスを使っていると、異音がする
- 火力の細かい調整がしにくくなった
これらの症状は、ガスコンロの掃除をすると改善する場合もあります。しかし、長く使っているガスコンロの場合、故障の前触れの可能性も否定できません。
使用年数が5年以下なら修理や部品交換で済むことが多く、10年近いと買い換えが必要になる可能性があると言われています。
また2008年より前に製造されたガスコンロには、異常を察知するSiセンサー(自動消火する安全機能)がついていないタイプもあります。うっかりガス漏れや不完全燃焼を起こしても、気がつかずに使っていると一酸化炭素中毒を起こしてしまいます。
ご自宅のガスコンロの製造年月日の確認をしてみることも大切です。安全面を優先するなら、Siセンサーがついたタイプにへの交換をおすすめします。
こんな症状が出たら注意!早めに取り替えよう
ガスコンロの不具合のうち、こんな症状がでたときは危険なので、早めの交換や専門業者への相談がおすすめです。
途中で火が消えてしまう
ガスコンロの寿命が近づいてくると、火が消えてしまうことが多くなります。見た目は点火されていない状態でも、ガスが供給されている可能性があります。そのままにしておくと一酸化炭素中毒の危険があります。まずはガスコンロの使用を止め、ガス栓を閉めて、専門業者に調べてもらうと安心です。
炎の色がオレンジ色になる(不完全燃焼の可能性)
最近のガスコンロは、不完全燃焼が起きない安全なシステムになっています。しかし古いガスコンロは、Siセンサー(自動消火する安全機能)がきちんと作動しない可能性も。不完全燃焼が起こると、ガス中毒になる可能性があります。
新しいガスコンロでも、キッチンが酸素不足の場合には、不完全燃焼を起こすことがあります。いつもと何か違うと感じたら、ガスコンロの使用をやめて、点検を依頼しましょう。
ビルトインガスコンロの交換や修理
ビルトインコンロを交換、または修理したい場合は、ガス機器を扱える専門業者に依頼しましょう。見積もりは、できれば3社程度とり、金額や内容を検討するのがおすすめです。金額だけではなく、実際に利用したお客様の口コミや、アフターサービス、保証内容なども比較してみましょう。長く使うものなので、納得できる交換をしたいですね。見積もり時には、ガスコンロの処分費や作業費などもチェックしておきましょう。これらが工事費に含まれていない場合は、追加費用になる場合があるので要注意です。
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またビルトインガスコンロを交換すると決めたら、家族の人数、生活スタイルなどを考え、使いやすい機種を選ぶようにしましょう。
レンジフードの寿命はコンロと同じ
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まとめ
ビルトインガスコンロの耐用年数は約10年ほど。火がつきにくい、異音がするなど、不具合が続いたら寿命かもしれません。ちょっと調子が悪くても、火がついたらまた続けて使ってしまいがち。しかし、経年劣化したガスコンロを使い続けると思わぬ危険が潜んでいる場合があります。ガス機器は、安全に注意して使い、不具合があったらメーカーに相談しましょう。買い換えるときは、ガス機器を扱える専門業者に依頼しましょう。家族の人数、生活スタイルなどを考え、使いやすい機種を選ぶのも大切ですね。